仕事を終え毎日夜の街を走っている。気が乗らなくてもただ自分で決めたレースに向けてのプログラムをこなすために走っている、そんな日もある。本当は上昇志向の塊のような部活動みたいに、ん…これは少し違うか。強いて言うならハイソなランニングクラブのように、爽やかに、前向きにトレーニングに励みたい。そんなクラブが存在するのかは知らないけれど、とにかくランニングを始めて1年そろそろ練習するのに動機が必要になってきたような気がして、もちろんレースという大きな目標があるのだけど、先は長いし…。うん、要するに単調な練習に飽きてきたってこと。

たぶんランナーの誰もがそうなのでしょう。え？そんなことはないですか。長距離の世界ではストイックなのが美とされ自分の限界挑む人が尊敬されます、その一方いろいろな場所にあるコミュニティーは、とてもファッショナブルで楽しそうですよね。自分もお父さんながらそんなお洒落さんの集まる『グループラン』にたまに参加します。トレイルランニングを軸とした集まりなのでレースからトレーニングの事はもちろん、ギアやファッションの事まで情報量が半端じゃなくて、ランニングという趣味を通して繋がっていこうといった感じです。みんなすごく楽しんでいる。そんな刺激を受けると「練習に飽きた」と言うのも何だかつまらない話で、何かいかした遊びをプラスして練習を楽しむのが正解となるのでしょう。はて自分にとっての〝何か〟とは？

そんなある日、山小屋で聞いた『御一人様飲み』の話を思い出した。電車通勤をした事が無い自分は、会社帰りの一杯に憧れていて、某moka氏の毎夜の武者話にときめいた。これだ！各地のジャパニーズ居酒屋をゴールにして走って行こうじゃないか。とっておきの渋い店がいい、大汗をかいてランニングパンツのまま安ウマな店でビールをググッと、あ～たまらん。レポートもしたいから持って走れる軽いカメラも欲しい、部員が増えたらいいなとか、ああ夏が楽しみがまたひとつ増えた。
つまりは練習に飽きてきたら週に一度くらいで居酒屋をゴールにしたランニングをしますよ、という話。一緒にいかがです？

■まる福