hike八ヶ岳

八ヶ岳南北縦走ハイク

毎日のように天気予報を気にする無念の夏であったような気もするけど、今頭に浮かぶのは北アルプス、日光の山にある晴天の空。たった数回の遊びでも夏を輝いて記憶させる山は本当に素晴らしいと思う、山を始めていてよかった。そしてトレイルランニングの練習で足しげく通った筑波山には老体ながらも強くしてもらった気がする。何かめちゃくちゃ元気だ。そんな夏の終わり、今度の週末は珍しく文句なしの天候らしい・・(強烈な山をやってみよう)と危なっかしい企みがモヤモヤと。___2017.9.9(sat)〜10(sun)

思えば自分の体力では無理があり、それで結果はって歩くような無様な山行となってしまった。よりによってあの険しい八ヶ岳を南北縦走だなんて。



旅の始まりは八ヶ岳の南に位置する富士見高原リーゾートから。前日から乗り込み車中泊をして暗いうちからスタートだ、なんて意気込んでいましたが100台以上は入りそうな広大な駐車には自分だけ。一度は出発しようと少し林道を歩きましたが、暗闇を横切る影に慄き車にUターン、車中から外の様子を伺いながら予定より大分遅いスタートとなってしまった。


林道から登山道に入り少しずつ急になるトレイルは、じきに林床が苔した原生林となる。誰もいない、自分だけ、恐る恐る進みながらハッと振り返ったりもする。(大丈夫、上品な音色のモンベルの熊鈴もあるし、来る時に買ったブラックダイヤモンドのライトもある。大丈夫だ)このあたりの歩みは相当遅く、後のコースタイムを狂わせる所となった。植生が変化して大きな岩石帯の急斜面の先にはひとつ目のピーク〝編笠山〟が見える。すでに息を切らして大汗だが全体の工程からすると1/20以下・・・大丈夫だろうか。


両手で重い体を上げ岩から顔を出せば、あれれ?。山頂はカラフルな登山者が大勢いて不思議そうにこちら見る。どうやら観音平からのルートがメジャーだったよう、失敗した。


どこを歩けばいいのか迷う広大な岩石帯を小走りで下り、青年小屋から権現岳をめざす。針葉樹林の斜面を登り標高を上げればハイマツ帯になり、次は斜面の強いガレ場となる。クサリが連続して〝ギボシ〟の頂点に立ち「らしくなってなってきたぞ」とフンフン鼻息を荒くして〝権現岳〟をめざした。


まあ八ヶ岳南北縦走をスマートにできるとは思ってはいなかったけど。と言うか最初は『赤岳付近からのテン宿泊』が、いやこっちも歩いてみたい、ここにも行けそう、ここは走れるかも、なんて貪欲になった結果「全部歩きたい」でこれ。そしてリサーチを進めていて不思議だったのが時間のこと、テン泊縦走だと2泊3日、トレラン軽装だと夜も行動して日帰り、の二つに分かれて僕がやろうとしているテント1泊がやけに少ないなと。たしかにコースタイムを積上げていくと、標準CTだと絶対無理で70%ぐらいから余裕がでてくる感じ。ファストパックが日数を絞るには絶対有利な方法、重いテン泊荷物を担いでだと80%が一泊の境界線とみました。しかしこれ完全読み違い、あの手強い南八ヶ岳エリアを連続で歩き続ける事すらハードでした。反省
きちっと計画して(つもり)、山岳保険も入り、家族にも説明して10キロ以上の重いザックでこの山に挑んだ。


ヘルメットをかぶり主稜線の深く切れ込んだキレットを越え、赤岳を目指す。長いハシゴから降り立ち、クサリを伝って岩盤をトラバースしてやせ尾根を歩く。キレット小屋までの道は複雑で覚えてないけど迫力のある赤岳がやけに遠くに感じました。



キレット小屋からは縦走路の核心部に入って行く。ルンゼ下部に取り付き覆いかぶさるようなピークを目指して攀じ登る、赤岳の山頂は見えず今自分がどの位置にいるのか分からないルンゼのなか、上部のガレ場の急斜面では落石の心配で緊張する。登りきればまた次のピークがあり一心不乱に攀じ登る。赤岳山頂はまだか


(赤岳山頂AM11:46)
せっかくの名峰赤岳山頂にいながらコースタイムの確認やらジェルの補給やらで忙しないのが情けない。予定より一時間遅れの状況で色々と考えたけど、スピードを上げるのは無理。ここで行動が7時間に達し体のエネルギーが切れた感じです。この先〝横岳〟〝硫黄岳〟は越えるもの時間切れでオーレン小屋に宿泊、この場合全体のコースタイムオーバーで南北縦走は失敗。なんとか〝天狗岳〟までたどり着き、転がってでも黒百合ヒュッテまで行きたいところだが。ここからは気力との勝負です(本気で・・・


まずエネルギー切れには敏感でカロリー補給で一瞬だけ元気になります。(やばい、やばい)と水と行動食補給の繰り返し。当たり前だけど人間は食べて動けるのだと実感。続いて体の疲労、まず足裏外側の痛み(腓骨筋からくる炎症のやつ)もうこれで走れなくなって次は膝の内側の痛み、足を上げるのがきつくて引き摺る感じ。




ザックの重さで肩が痛くなり、腰で受ければ押し返す腹筋が疲れて、なんかめまいが・・・泣けてきた。


それでも最後の力を振り絞り黒百合ヒュッテについたのは、この日自分が最後だったようです。
夜中に目が覚めたので明日の工程を睨み返したが、どうしても時間が足りない。実は恐れ多くも全山制覇も考えていたりして(笑)
とはいえ足が死んだ今、それは無理。どの山をスルーして北端にゴールするか。できれば蓼科山に登って八ヶ岳を眺めながら下山したいなぁとか、うん、池も見たいぞ。迷路のような北八ヶ岳のルートを決めるのは楽しかったりする。


(綺麗な朝日でした)
前日は大きな岩を越え泥沼のような道を歩いてきたけど、黒百合ヒュッテからの道は立派な木道で朝からとてもラグジュアリーな気分です。昨日の疲れは寸足らずの〝山と道〟マットで充分に回復して元気もりもり。朝日を浴びながら今日も歩くぞー!


コースは茶臼山から北横岳をスルーした、雨池経由で双子池に行き時間があれば蓼科山に登るプランにしました。それが大正解、のんびりとした気持ちのトレイルに癒されます。コースタイムを詰めることなくポケーっと歩いてしまいましたが、昨日の切り詰めた南側とは一変して気分ほがらかに(北ヤツはいいな~)と。笑




(楽しみにしていたケーキセットはお店のお休みで逃してしまった、残念。峠のカフェADAMO
バスの時間を確認して最後の選択、双子山から蓼科山にいくか否か・・・(えい、行ってしまえ)まあ、登りはやっぱりきついです。それでも歩いて、歩いて、背の丈もある笹をかき分け、泥沼に浮かぶ丸太の上を集中して歩く。思いのほか急な〝前掛山〟の登りで昨日の足のダメージも復活、あぁ。それでも最後だと蓼科山荘ではこれから登頂する楽しそうパーティーの横でザックも降ろさずアンパンを頬張り残りの水で流し込む。いよいよ最後の登りに取り付いた。

 

蓼科山のピークを最後に痛い足を引きずりながらも何とかバス停にたどり着き、長い旅のゴールを迎えた。うれしい!空に向かって叫びたい気分、それまでの張り詰めた感じはすーっと消えた。
たまたま居合わせた北八ヶ岳を小屋泊で回ってきたと言うソロハイカーに、自分は南から縦走して来たと言ったら、地図を広げて目を丸くしていた。「靴は何だ」「そのザックはなに?」しまいには「なんの選手ですか?」とくるもので逆にこちらが驚いた。自分でもオッサンながらよく頑張ったもんだな~と。笑


それから3日たった今、疲れでか昼間から眠くなったり、珍しい部分の筋肉痛があったりでダメージはなかなか大きい。それでも荷物はこうだとか、硬いインソールがいいとか、もっと体を鍛えようと、静かに燃える自分はまだまだ若い。これからだな

合計距離:37.5km 累積標高:3215m 合計行動時間:20時間

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コメント

  • コメント (6)

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  1. いいですねー、危ない企みって。
    自分も大好きです。
    それにしても、その企みレベルがヤバいですよ。
    一泊南北縦走だなんて。
    次はどんなこと企んでるんだろ。
    よい夏、オツカレっした!

  2. お疲れ様です。
    八ヶ岳にどっぷりと漬かったようで、良いですねぇ。
    一泊が少ないのは、稜線上にテン場が無いからなんですよ。
    なので、テン場まで下りるロスがテン泊の方には必ず発生してしまうのが^^;
    こんな山でどっぷりと浸かると、ほんととことんまでエネルギーを使ったんだなと思う事が有ります。回復まで2~3日要しますし。
    これから秋のシーズン。また豪快な山行報告お願いします。
    お疲れ様です。

  3. mokaさん、こんにちは。
    疲れました。無茶して達成感より、平和な思い出の方が幸せかも
    どうなのでしょう? 次はテン場でまったりがいいです。
    とかいいつつ丹沢はやりましょうね、フフフ(^^

  4. tatudayoさん、こんにちは。
    八ヶ岳を一気に見られたので良かったです。次からは各所をゆっくりと。笑
    なるほど~一度テン場に降りるのに何となく覚悟がいる感じでした、行き当たりばったりじゃダメですね。反省。
    秋は紅葉の山をゆっくり歩きたいです、良い所教えてくださいね。

  5. 一泊で縦走、さすがです^^
    初日で黒百合まで行けると二日間で歩けるんですよね。
    わかっていたけど、我が家にはとても無理でしたw
    最近ちょっとだけ、ちょっとだけトレランに興味を示し始めました。
    今度筑波山辺りを軽く走ってみようかな?とか。
    いや、やっぱり止めとくかな?とか(笑
    その前にまずは体を鍛えなきゃいけませんね(汗
    ロングハイクお疲れ様でした。

  6. 忠太さん、こんにちは。
    計画では白駒池まで行って、翌日で全山なんて思っていましたが無理、
    麦草ヒュッテのベンチで作戦会議をした忠太家デジャヴでしたよ。
    おおトレラン。忠太さんは馬力があるので楽かと思いますよ。自分は登山のトレーニングで始めたのですが逆にテン泊ザックの重さが滅茶苦茶つらくて困っています。何か楽に体力つける方法がないかしら。笑

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北丹沢12時間山岳耐久レース 7/8 ▶HP

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上州武尊山スカイビュートレイル 9/23 ▶HP

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