3月11日(日)は『第10回房総丘陵・養老渓谷トレイル』に参加してきました。
のどかな千葉県はトレランのイメージがなくて、レースも無いと思っていたらちゃんとあった(笑)。しかもエントリー数も1000人を超える大会規模は大会専用車両の電車が運行され、臨時で指定されたであろう駐車場も満車状態、会場までの送迎バスが唸りをあげる大繁盛の大会。「家から近い」という理由でエントリーした自分がのどかです。
私にとって2回目のレースになる今回の課題は、前回走った筑波山トレイルランでのオーバーペースの失敗をしないようにマイペースで走ること。正直、前回のレースでの最初から最後までゼーハーしながら走るのが辛すぎたので、ゆっくり走ってレースを楽しもうかなと。まあオフロードの上り坂を延々と走るのに何が楽しいと言えるかは、いまだ謎なのですが。
競技は距離が30Kと14Kがあり、短いほうの14kmショートコースにエントリーしました。おそらく30だろうが70だろうが、下手すれば160kmだろうが〝走れる〟強靭なトレイルランナーにとって、距離は走り方を変えるだけのこと。めちゃくちゃ飛ばすショートコースは短距離走のようなもので決して楽ではない。と後で知ってビビる。
カウントダウンのアナウンスと共にスタートしたランナーは予想通りスタートから飛ばす、飛ばす。会場を出てからの下りは、ほぼダッシュでした。自分は真ん中らへんに並んでいたので150人ぐらい目からのスタートでしょうか。コースはすぐに上り坂となり、それでもペースは落ちません。スタート直後のガツガツした雰囲気にのまれないように気を付けました。かといって自分に甘んじてタラタラ走るのではなく、あくまでいつも通りのペースで。
普段の練習は、仕事を終え夜に帰宅してからロードを3~5キロを一定のスピードで走っています。去年の7月からランニングを始めて10か月、距離は変えていません。これが正しいのかどうかは、今までランニングなどしていないので分からず、インターバルトレーニングといった用語も最近知ったばかりです。それでも週末に行く山では登りが走れるようになり、その気になればロードの50キロも(バテバテですが)走れるようになった。どうやら、一定のスピードで〝力まないペース〟を守る走りが、ヤングガンをとうに過ぎた自分に合っているようです。
上りのロードが2キロぐらい続いたころでしょうか、まわりのペースが落ちてきたかと思っていたら、息を切らした選手が徐々に後ろに下がっていきます。ずいぶん遠くに見えていた集団も一気に目の前に。この辺りから、かなりの人数の選手を抜きました。それでも「抜いてやる!」といったガツガツとした感じではなく、下に見える沢を眺めたりしながら走っているのが何だか楽しかった。道の様子もちゃんと覚えているので落ち着いた心理状況だったのだと思う。そして下り道となり、さらに人の前に出れた。
いよいよコースもロードからトレイルに入る。沢をなぞるように続く砂地の道は川を横断している。石に足をおいて渡り終えるが、すぐにまた川が道を遮る。急な斜面を渡している木の橋は前日の雨で濡れていて怖い。丁寧にやり過ごすと後ろで「ギャー」ドボン、後続の選手が川に落ちた。思わず横にいた選手に「落ちたよ!」と叫んだ。なにこれ、ヤバい!楽しい!もう靴の水没などどうでもいい、ハイスピードで川に突っ込み何度も川を渡った。これがオフロードなんだ!
いよいよ登山となれば「さあ来い!」いつもの急登となる。先に見えるのはナイキを着たロードランナー。(自分にはハイカーの意地がある陸上選手には負けられないぜ)と山歩きを始めてまだ1年生くせに、よく聞くこの熱いセリフが込み上げて来た、マジで。実際何人か抜いて「そら見ろ!」と気分は明るい。
登山道を登り切るとなぜかまたロードにでた。すぐにエイドがあり立ち止まる事無くドラ焼きをキャッチして「いただきまーす!」とやけに元気で立ち去った。
しばらくしてふとランナーがいない事に気が付く。後ろには人の気配もせず、先に3人のランナーが見えるだけ、遠くまで見えるまっすぐな道の先には誰もいない。そういえばさっきのエイドのステンレスの容器にあったドラ焼きは、綺麗に並べて積み重ねてあり減っている様子がなかった。もしかして・・・かなり前の方を走っているのかも。
「あと5キロでーす!ファイトー!」沿道にいる誘導のアナウンスに少し動揺する。全力で前の3人を抜き去ろうか(いや、ペースを保て)テクニカルなジグザグなトレイルに入った、行くか!(まだまだ)。あ、これがよく聞く自分との対話ってやつ?。それでも冷静でした、ペースを崩すことなく前を走るノースリーブのランナーにピタリと着いて走り通した。下りのロードが上りに変わる。(ピッチを細かくして手をふれ)教科書に出てくる指令に従うよう、その通りに攻めの無いかっこ悪い走り方を貫き通す。すると前を走っていた強そうな3人がすぐ目の前に。
トンネルを抜ければカーブの下からマイクの声が聞こえてくる、いよいよゴールだ。歩幅の広い階段を登りきり広いグランドに出ると黄色いフィニッシュゲートが見える、抜かすことが出来なかったランナーがゲートの先で振り向いて頭を下げてお辞儀をしている(あ、このシーン知ってる)レースにお礼をするやつだ。なんだかこちらも熱くなって、幸せな気分でゴールをしました。やっぱりトレランって最高だ。
結果はというとショートコースの出走者400人中22位、年代別順位はなんと6位!めちゃくちゃ嬉しかったのですが、少し前にゴールした選手達が大きい賞状を持っていたのが悔しかった。この歳でこんな熱い気持ちになれるトレイルランニングはつくづく自分にむいているのだと思う。
はや!
一桁も見えてきましたね。年内に優勝、あるか!期待してます。
beefさんに刺激もらって
よし、僕も!・・・とならないダメな漢(笑)
スポンサーネームが沢山の先頭集団組を見たら怯みます。何を食えばああなるのでしょうか、ついて行ける気がしません。もう特別賞ねらい、乞うご期待。
一緒に走りましょうよ!と、軽い感じも違うかな〜。「キツイだけ!」がU10さんにはビビっとくるかな。でしょ?笑