〝家からの行きやすい+優しそうなコース〟という理由でエントリーした大会。気軽に楽しもうと思っていたのですが、レースが近づくにつれそうもいかなくなってきたのでした。
昨年のリザルトを見て不思議に思い、試走をしてやっぱり「んん~?」となる。
茨木の那珂川沿いにある標高200m程度しかないハイキングコースを走る大会は距離27km、累積845mとトレランのコースとしては緩く、ショートからビギナーコース、それに親子ハイキングなる種目まであって、アットホームなファンランをイメージをしていました。でも昨年までの記録がどう見ても速いのです。
穏やかな秋空のもとレースがスタートしました。ゆるキャラがいたり、ミス何だかの変な帽子を被ったお姉さんがいる道の駅の会場を飛び出すと。そう、いきなり飛び出すようにダッシュ!すぐに石がゴロゴロした走りずらい道となります。道というか、なんと水流のない川なのですが、そんなのお構いなく我先にと激走。林道に出てからからも上り坂は続きペースはかなり速い。
全体の半分が舗装された道がコースとなる大会です、それでなのかペラペラの薄い競技用のロードシューズを履いた駅伝選手のようなランナーが目立ちました。それでその人達が速いのなんの、ストライドの大きい走り方でグイグイ上り坂をはしるのには驚きました。それで去年のリザルトに納得、速えーわけだ。
キロあたり5分台前半、下りの林道では4分台前半とまるで速いロードレースのようなペースが続き10k地点のエイドに到着。ここで「10番目ですよ、がんばって~」とスタッフから聞いてまじか!と。レース中に自分の順位を知るのは初めてで、ここからはより刺激的なレースとなりました。必死で前の選手を追いかけるも姿すら見えないし、後ろのランナーが気になるしで焦る。
やけに長く感じた橋を往復するパートを走り最後のトレイルに入っていく。急な坂道を走り、急な木の階段を膝に手を着けて登りきるとご褒美のような〝走れる〟トレイルがそこにある。雄叫びをあげるような勢いで飛び込めば右足に違和感を感じて変な体勢でトレイルに転がってしまった。ふくらはぎの激しいつり・・・
ここで派手な蛍光色のTシャツを着たランナーに抜かれる。急いで足を伸ばし、何とか走れるようになるまで数分かかっただろうか。普段なら最高に気持ちのいいシングルトラックの細いトレイルを慎重に走り、下りではふくらはぎを休めせつつペースを上げていった。ゴールまでは残りたったの3キロ。
長い下りで先程の蛍光色のロードランナーに追いつき、そして抜かした。トレイルは上り下りを繰り返すパートで直ぐにのぼりとなり、そこでまた抜かれる。自分は足がつるのを気遣い上りは歩く、ロードランナーは綺麗なフォームで走る、そして下りで自分が抜かすを何回か繰り返したらお互い順にトレイルを譲るようになってきて「どうぞ、どうぞ」と言いながら静かなデットヒートを繰り返した。
そして最後の長いのぼり(大したことないのだけど、そう感じた)で抜き去られ、もうだめかと思っていたら、またまた先で追いつき、さらにその仲間のランナーも一緒にいてまとめて抜く。後は急な下り、後ろを見ずに駆けおりた。
記録は総合9位。スカして「まあまあ」とか言いたい所だけど、この結果は飛び跳ねる程うれしい。
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