北丹沢12時間耐久レース

ゴールの先にあるもの
4月からの3カ月間この大会の〝完走〟を目標に練習をしてきた。(記録だなんておこがましい、完走だけで十分です)なんて言う謙虚な気持ではなくて、難しいとされる北丹沢耐久レースを完走すれば何か特別な変化があるような気がして時間内にゴールするのが目標でした。そもそもろくに40キロものトレイルを走ったこともないくせに勢いだけでエントリーだんて無茶をした。
大会当日、万全の体調でレースをスタートし、なんとか関門を越え、そして念願の完走を果たしました。毎日のロード練習、食事の管理、体質改造、ついには禁酒までして、この大会にかけてきたので、それはもうゴールはさぞかし感動かと思いきや、それがそうでもなくて帰りの渋滞を気にしながらそそくさと会場を後にしました。完走が目標ではなかったの?


 

昨年にこのレースを完走した人が走る第1ウェーブを見送り、自分は7時にスタートする第2ウェーブの列に並びます。キタタンと言えばロードから登山道に入って一発目の長い急登の渋滞をどうかわすかが攻略のポイントとなるのですが、30分遅れの第2ウェーブですと間違いなく先の渋滞が続いていて、急いでも渋滞回避は出来ないようです。それでもスタートから皆ハイペース、ロード区間の10キロをあっという間に走りきり急登の登山道に入っていきました。

登りの渋滞は下りになってからもしばらく続いていて、早く飛び出したいランナーが狭い道の端から前の人を少しずつ抜いて行こうとする動きが出てきた。先にスタートした第1ウェーブのゆっくり走りたいランナーと、第2ウェーブ先頭のギラギラしたランナーが一緒になるシーンで微妙な所、少し先の方が空いている事に気づくと何人かのランナーで一気に飛び出して行きました。急な斜面をスイッチバックで下る道は自分でもびっくりするぐらいのスピードで走り、まだ全体の半分も来ていないというのに、さながらゴール前のラストスパートのようにジグザグな急の道を駆け下りて行きました。

第1関門でバッサーと頭から水を浴び、補給食を入れながら林道を進むとまた急な登りとなる。前より少し広い道で調子に乗って何人かを抜かした。(もう少しすると下りの林道に出るからそこまで頑張るぞー)と鼻息を荒げてグイグイ登っていたら、本当に息が苦しくなってきて同時に脚まで重くなってきた。ヤバいかも…。もう少しで終わる登りもやけに長く感じて、その後の走れる10キロの林道もダラダラとして随分と時間がかかってしまった。
第2関門からはさらに辛くハンガーノックなのか、熱中症なのか、なんとも強烈なやつのせいでフラフラになりながら姫次ピークに上がり「ラスト5キロ、イケイケー!」みたいなエイドの掛け声も他人事。少し走っては何か力が抜けたようトボトボ歩き、後方からの爆走組に抜かれまくっておおよそストロングとは掛け離れたゴールとなってしまいました。

ゴールの先にあるもの
あれだけ苦しかった体も5分もすればピンピンしているし、念願の完走も特別なものに感じない。そのくせ「こうすればよかった」「次はこうする」と、むしろこのレースの失敗ばかりが気になったりして。う~ん、ボロボロになろうがゴールの先には劇的な〝なにか〟を期待していたのだけど…(そんな天から与えてもらえる様な都合のいいものなど無い)
大会のエントリーをして練習を始めた4月、その時の自分はこの距離を走れませんでした。それがどうすれば成しえるかを考え動き、大袈裟に言えば覚悟を決めた時から少しずつ長く走れるようになり、いつのまにか目標が〝完走〟ではなくなった。自信があった。だからスタートから飛ばすし、無茶に前に出ようとする、そして沢山抜かれてもの凄く悔しい思いをした。Podcastの番組でレースで奇跡はおきないと聞いたけど、すごく分かる。結局ゴールの先にあるものなんて自分で決める訳で完走すると決めれば完走するし、100キロ走ろうと思えば今は無理でもいつか走れるようになれる。100マイルだって。つまり「何にでもなれる」なんて超かっこいい事を本気で思っているから、トレイルランニングが楽しくて仕方ないのです。

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