悪いニュースが流れ始めたころは一時的だと思っていたのだけど、東京マラソンの中止を皮切りに、全てのレースがなくなった。もちろんUTMFも。そして他県への移動ができなくなれば山にも行けず、チームの練習も一時休み、まさかのトレラン完全アウトの号令であえなく撃沈した。
それでも切り替えは早く、世間のルールに従い許される範囲での行動を考えてみたら案外練習はできるもので、走力を上げる練習をしたかったタイミングに上手くハマった。
マスクをして家からすぐの河川敷にあがり、5キロ先のガードを目指してまっすぐ走る。最初はしていた退屈しのぎのイヤフォンも、しばらくして外すことになる。
強度の高い練習をするようになれば、少しだけタイムが速くなり、わずか数秒でもガーミンの評価が嬉しい。逆に評価が下がれば必死になって原因を調べ、修正に力を注ぐ。すでに興味はイヤフォンに流れるポッドキャストの内容どころではない。
フォーム、心拍、ピッチに集中し、一回のトレーニングに力を注ぎ、マラソンの教本通りのトレーニンは河川敷から競技用トラックまで変化した。恐ろしいことにリカバリーのためにと酒までやめた。
そんな中年の頑張りも、これまでの時間と総距離を指標としていた積み上げの練習を、タイムという分かりやすい評価となる事で手応えを感じている。
県間移動が解除され、4ヶ月ぶりに山は木曽駒ケ岳2,500mD+!
「さあ、その手応えとやらを見せてくれ」と、信じられないくらい軽々と上がって行くのを想像していたのだが、まあまあきつい、と言うかダメ。一時間もすれば変な汗が出てきて、頭が痛いし体が重い。水平と垂直でのトレーニング効果を当たり前ながら納得。
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